入会案内

 入会は随時受け付けております。見学は稽古時間にご来場いただければ自由にできます。事前連絡は不要ですので、カレンダーで確認の上、直接道場へお越しください。なお、お問い合わせはメールにて受け付けています。

 稽古を見学していただいた上で、「やりたい」「続けられそうだ」と思われましたら入会の手続きをしていただきます。なお、当方より入会を無理に勧めるようなことはありませんし、見学したからといって入会しなければならないということもありません。

 心身共に稽古に支障がなければ、どなたでも入門可能です。特に運動等の経験は問いません。はじめての方でも一から指導致します。体力に自信のない方については、会員の年齢も体力も様々ですから、各自の体調に合わせて稽古の途中でも休憩をとることは自由です。

 また、皆さん仕事や学業がありますから、稽古を休まれるのも遅刻や早退をされるのも一向に構いません。武道の稽古は一朝一夕に成るものではありません。各自のペースで細く長く稽古を続けることが一番ですので、無理をされずに稽古に参加できる時間にお越しください。


 当会の合気道は、宮崎合気道会グループ代表の高橋暁師範が、(公財)合気会本部及び合気道小林道場の小林保雄師範より学び、その後、ドイツ等の海外指導経験を踏まえて練り上げた合気道を教授します。

 また、岩間流合気道の齋藤守弘師範から伝わる伝統的な武器術の技も豊富です。武器術は高段者を中心に学ぶことになります。

 合気道はたいへん奥が深く、健康づくりにたいへん有意義なため、生涯にわたって学ぶことができます。

 合気道は一生の財産になります。

 ぜひ、ご自身のペースで稽古に参加してください。


(1)体術(徒手の技)

 初心者は、真向法で柔軟性を増し、受け身にて怪我の防止を重視し、基本技を中心に大きくゆっくりと稽古します。

 中級者以上は、基本技を中心に連続技や返し技なども稽古します。

 上級者は、合気投げや呼吸投げを中心に稽古し、また新たな技を開発します。


(2)武器取り

 剣・杖・短刀・短銃・銃剣


(3)合気剣法

 素振り、剣の合わせ(7本)、松竹梅の剣、気結びの太刀(変化)、組太刀(5本)、剣の理(10本)、体の理(10本)、変化の太刀、剣対杖


(4)合気杖術

 素振り、四の杖、五の杖、六の杖(合わせ3種、組杖1種、剣対杖)、八の杖(1・2、組杖)、十の杖(組杖)、十三の杖(合わせ1種、組杖1種、剣対杖)、二十二の杖(合わせ)、三十一の杖(合わせ)、杖の合わせ(8本)、組杖(7本)、新組杖(10本)、組杖変化、剣対杖


(5)各種呼吸法


一般クラス

 一般クラスは、自身の能力を最大限に引き出すために「姿勢の正しさ」を最も重視し、「強く、正しく、美しくあれ」を基本理念として活動しています。

 当クラスは、中学生以上が対象ですが、本人が希望し道場長が認めた小学生は一般クラスでの稽古も可能です。


 武道経験、スポーツ歴はまったく必要ありません。

 合気道は他人と優劣を競うことをせずに心身を磨くことが目的ですので、年齢性別・老若男女を問わず楽しめる生涯武道です。縁のある仲間達と一緒に心地よい汗を流しませんか。

 武道は、「“細く長く”続けることが一番!」です。ぜひ、ご自身のペースで稽古を継続してください。


 入会は随時行っております。

 見学は稽古時間に来ていただければ自由にできます。事前に連絡は必要ありませんので、直接道場へお越しください。

 都合により稽古が休みの場合もありますので、来館時は「稽古スケジュール」で稽古日をご確認ください。


<入会に必要なもの>

 道場維持費として、月会費とスポーツ保険代(社会人は希望者のみ)が必要です。

 社会人及び大学生は、入会金は不要で、月会費と道着が必要になります。

 なお、当会への入会金は不要ですが、昇給審査を受ける際に(公財)合気会への入会金が必要になります。

(注)スポーツ保険に加入される方は、別途代金が必要になります。


 中高生は、スポーツ保険代(中学生1,000円/年、高校生2,000円/年)、月会費、道着が必要です。

 なお、稽古をはじめてから1年ほど後に「剣と杖」が必要になります。


<道着>

 道着は道場で斡旋していますので必要な場合はお尋ねください。


<一般クラスの稽古内容>

 当会の一般クラスの稽古は、「護身」と「養命(養生)」を重要視しており、護身・鍛錬はもちろんのこと、同時に心と身体の健康法としても有効な稽古を目指しています。

 また、合気道は格闘技ではありませんので、老若男女・運動の苦手な方など、どなたでも自分のペースで稽古可能です。

 合気道は一生の財産になります。ぜひ、ご自身のペースで稽古に参加してください。


<一般クラスの通常の稽古(90分)>

1.準備運動

 身体を柔軟にすることで心身を快活にします。

2.養生呼吸法(3法)

 全身に生命エネルギーを取り入れることで心身を浄化します。

3.受身等の基本技

 ケガ防止のため、基本技を丁寧にゆっくりと行います。

4.基本鍛錬

 一教運動、体捌き、歩法、当身等々を稽古します。

5.技の稽古

 様々な技を自分のペースで稽古します。

 体術、武器取り(短刀・太刀・杖・短銃)、武器術(剣法・杖術)ほか

6.自由稽古

 課題の技、苦手な技、本日稽古した技などを自由に稽古します。

7.整理運動・養生呼吸法

 明日への活力を得るため、全身に生命エネルギーを循環させて終了です。


こどもクラス

 「気は優しくて力持ち」、人間性が高く、かつ生き抜く能力の高い子ども達の育成を目標に「気育、知育、徳育、体育、美育」、そして「常識の涵養」を育成方針としています。

 そして、こども達の能力を最大限に引き出すために「姿勢の正しさ」を最も重視し、「強く、正しく、美しくあれ」を基本理念に指導を行なっています。 


 当クラスは、4歳~小学6年生が対象です。希望者は一般クラスでの稽古も可能です。


 入会は随時行っております。 見学は稽古時間に来ていただければ自由にできます。事前連絡は必要ありませんので、直接道場へお越しください。

 稽古は、「土曜日の14時30分から1時間」です。

 都合により稽古が休みの場合もありますので、来館時は「カレンダー」で稽古日をご確認ください。


<素読>

 座学として古典の素読を行っています。


<入会に必要なもの>

 道場維持費として、下記の入会金及び月会費をお願いしています。

 入会には、入会金3,000円(※スポーツ保険代を含む)、月会費、道着が必要になります。

 以降は、スポーツ保険代(1,000円/年)と月会費が必要です。


<道着>

 道着は道場で斡旋していますので必要な場合はお尋ねください。


<子供クラスの稽古内容>

 当会の子供クラスの稽古は、「礼儀作法」と「体力・精神力の向上」を最重要視しており、かつ「合気道の稽古は愉快であること」を基本とし、稽古仲間と楽しく稽古を続けられるよう努めています。

 合気道は一生の財産になります。ぜひ、自分のペースで稽古に参加してください。


<子供クラスの通常の稽古(60分)>

1.挨拶・礼法

 正しい姿勢と基本的な作法を学びます。

 道着着用法、帯の結び方等を学びます。

2.準備運動

 身体を柔軟にすることで心身を快活にします。

3.鍛錬

 腕立て伏せ・四股踏みなどを通じて、体力・精神力の向上を図ります。

4.受身等の基本技

 ケガ防止のため、基本技を丁寧にゆっくりと行います。

5.技の稽古

 様々な技を自分のペースで稽古します。

6.素読

 古典の素読を行い、同時に礼儀作法等を学びます。

7.清掃

 自身の周囲は、常に清潔にしておく癖を身に付けます。

8.挨拶・礼法

 きちんと終わりの挨拶をして終了です。


よくある質問

Q.運動が苦手な子ですが出来るでしょうか?(こどもクラス)

A.子供の部では礼儀作法はもちろんですが、子供の成長に必要な運動能力・俊敏性の向上をめざしています。稽古を続ける事で自然とテキパキとした行動が身につきます。


Q.照れ屋で人と話すことが苦手な子ですが出来るでしょうか?(こどもクラス)

A.合気道の稽古では、どんな人とでも組まなければなりません。その中には、気の合わない相手や苦手な相手もいることでしょう。そのような稽古を通じて社会性が身につきます。このため、はじめはモジモジしている照れ屋の子供さんでも、誰とでも相手が出来る社交性が自然と身につきます。


Q.体力に自信がありません。また運動が苦手ですが出来るでしょうか?(こどもクラス)

A.合気道は競技ではありませんので、自分のペースで稽古することができます。また、試合もありませんので、勝ち負けにとらわれずに、いつまでも続けることができます。無理をせず、着実に稽古をつめば、体力がない人や運動が苦手な人でも十分習得可能です。


Q.運動経験がほとんどありません。私にもできるのでしょうか?

A.運動の経験は全く必要ありません。また稽古生のほとんどが武道未経験者です。ご安心ください。合気道は他人と優劣を競うことをせずに心身を磨くことが目的ですので、年齢性別・老若男女を問わずどなたでも生涯楽しめる武道です。ぜひ、細く長くゆっくりと楽しみながら、ご自身のペースで稽古を続けてください。


Q.年齢が60歳を過ぎていますが出来るでしょうか?

A.全く問題ありません。年齢に関係なく始められるのが合気道です。たしかに若い人と比べると習得に多少の時間は必要ですが、試合もありませんし、型稽古を反復して行いますので年齢に応じてじっくり取り組む事ができます。当会では50代、60代、そして、70代の方も稽古していますのでご安心ください。


Q.見学の際に必要なものはありますか? また、入会前に合気道を実際に体験してみたいのですが?

A.見学の際に「体験してみたいのだが…」とお考えの方は、動きやすい服装(ジャージなど)を持っていくと便利です。ぜひ、合気道を体験してください。


Q.見学に行ったら即入会なのですか? 道場って聞くと、それだけでなんとなく怖いのですが…。

A.道場というと少し怖くて「帰る」だなんてとても言えない…、というイメージがあるのでしょうか? 全くそのようなことはありませんのでご心配なく。安心して見学にお越しください。


Q.何歳から始められますか?

A.子供クラスは、4歳から始められます。一般クラスは基本的に中学生以上です。なお、道場長が認めた者は一般クラスでも稽古が可能です。


Q.道着は必要ですか?

A.道着は必要です。また現在、道着(柔道着、空手着等)をお持ちであれば購入する必要はありません。道着は各道場で斡旋しています。


Q.以前他の道場で稽古していて級・段をもっているのですがこちらの道場でも通用しますか?

A.(公財)合気会所属でしたら級・段位に違いはありません。入会時にお知らせください。


Q.女性でもできますか?

A.女性もたくさん稽古しております。合気道は、力に頼らず技により大きな相手でも倒すことができますので、特に女性は護身術として始められる方が多いです。


Q.合気道には試合はあるのですか?

A.合気道には、試合はありません。力で他人と争う武道ではなく、無理なく自然に動けるよう技を繰り返し稽古します。


Q.仕事の都合等で、稽古時間に遅れることがありそうですが‥。

A.稽古時間の途中から参加していただいて全く構いません。仕事や家庭等の都合で途中から参加する方や早退する方も沢山いらっしゃいます。ご心配は無用です。


四段審査論文

「合気道の稽古で得たもの」

 宮崎合気道会生目台道場 鬼塚直行

 入会してから15年になろうとしています。合気道の稽古を通じてよく感じることは生活に張りがあることと、何事にも前向きに考えるようになったことです。

 丁度、14年前の今頃、職場の階段を4階まで上りきるころには息が上がってしまうことがしばしばあり、何か運動をしないとこのまま年を取ってなにもできなくなるのではないかと、体力に不安を感じ始めていました。始めるなら武道がいい、強くなれるし、健康も維持できる。その頃、よく通う食堂のレジの下に貼ってあった、合気道会員募集という広告を目にしました。もともと武道に興味があったこともあり、これならできそうという気がして、さっそく電話したところ、その道場は不在でした。電話帳で他の道場に片っ端から電話したところで現在の道場につながり、さっそく見学をして、入会することとなりました。

 稽古は、準備運動を入れて1時間30分。慣れない動きで背筋が痛くなり、続けていくことができるのかなと思いました。始めて2か月たったころ、先生から7級の審査を勧められ、その時、級と段位があることを知りました。

 「取り」と「受け」の形、聞いたことのない技の名称にとまどいながら稽古をしました。7級をいただいたときの感激は忘れません。やればできるのだと思いました。それからは、合気道の稽古が中心に生活が回り始めたような気がしています。大きなけがもなく、本当に楽しく一所懸命、稽古に励みました。特に家での柔軟体操は毎日欠かしません。

 職場でいやなことがあったり、気持ちが沈んでいる時でも、稽古をしている間は忘れることができます。稽古の後は爽快感と充実感で、くよくよせず頑張ろう、とやる気が出てくる繰り返しです。

 平成15年7月初段をいただいたときは家族でもお祝いをしてくれました。

 このように合気道で培った生活習慣や前向きな気の持ち方が、フルマラソンの完走や電気関係の国家試験(職業関連)の合格につながったと思っています。

 こんな素晴らしい武道にめぐりあえたことを幸運に思い、指導いただいた先生、諸先輩、会員の方々に心から感謝したいと思います。今後とも微力ながら合気道の発展に貢献していきたいと思います。


「初心者の稽古法」

 宮崎合気道会 大塚厚子

 初心者はまず前後の受身を単独稽古しますが、初めての人は恐怖感があったり、柔道のそれとも違うので、習得するのはなかなか困難です。

 肩から腰への対角線で回れるようになるまで、手本を示したり、コツを教えて、苦手意識を持たせないように指導する必要があります。受身は技の中で出来なくては意味が無いので、基本技での受身を覚えてもらいますが、慣れる事が目的なので、取りは受身の動作を確認しながら技を掛けます。

 自分の経験からも、受身がとれるようになって初めて技の稽古が成立するとさえ思うので、繰り返し、時間を掛けて上手くなっていただきたいと思います。

 次に攻撃の仕方を覚える事も重要です。腕だけを振ったり、お尻が残りがちなので、姿勢を整え、腹で攻撃する事が出来るようになるのが目標です。

 攻撃や受身は難しいので、初心者は流れを覚えるのが大事です。これは基本技についても同じです。姿勢も動きも、日常生活では経験することが無いので、手本を良く見て、模倣するしかありません。

 従って手本を見せる人は、基本通りに技を掛け、受けをする時は初心者を導きながら、技を作る事に徹します。

 有段者には自分なりの形や癖がありますが、初心者の相手をする時は、誰から技を掛けられても同じ技だとわからなければなりません。技の名前と一連の流れ、用語を覚えてもらう為に、相手をする人達は言葉と動作の関係を同じにします。事前に先生の指導を受け、意向を確認し不一致が無いようにする事が重要だと思います。

 形に忠実な稽古を繰り返す中で、基本技に含まれる要素が総ての技の要素である事、簡単だから基本技とされているのでは無い事を知ってもらい、目的の違いがあっても、それぞれに合気道を楽しんで欲しいものです。


「初心者の指導法」

 宮崎合気道会 松元 麻美

 合気道は、老若男女、いつでも誰でも始めることができるものである。ゆったりとした円運動をイメージするだろう。しかし、実際は、日常生活や学校体育などで取り組む現代スポーツにはない動きを伴う全身運動である。そのため、初心者が合気道に取り組むとき、指導するうえで以下の3点に注意して指導を行いたい。


1.安全の確保

 何をおいても注意すべきことは、稽古中の安全を確保することである。安全を確保するためには、まず、受身の習熟である。日常生活の中で受身をするときのように転ぶことはまずなく、誰しも最初は転ぶことに抵抗があり、恐怖心がある。最初は、後ろ反転受身の稽古から行い、しゃがんだ低い姿勢からお尻をつき、背中を丸めてへそを見ながら転ぶことを身に着けさせる。特に、へそを見ながら転ぶことを意識させ、頭を打たないように習慣づけたい。背中を丸めて転ぶことに慣れてきたら後方回転受身、後方回転受身に慣れてきたら前方回転受身というように、段階を踏んで少しずつ転ぶことに対する恐怖心を取り除きながら稽古していけるようにしたい。

 また、周囲の安全の確保も指導する側が注意する点であると考えられる。初心者は個人の稽古に集中するあまり、周囲の人との距離などがつかめなかったり、受身の稽古でも方向が一定しなかったりすることも多い。人や壁などにぶつかって怪我をすることがないように、しっかりと見守りをする必要がある。技の稽古においても、初心者が受け、取りどちらの場合でも、投げ技の後の受身のスペースがあるか、正しい受身の姿勢になっているかなどを指導者側が丁寧に確認しながら稽古をしなければならない。


2.運動量の確保と調整

 合気道を始める理由は様々であるが、運動不足の解消やダイエットなどが理由である人も多いものと考えられる。合気道の動きはゆったりとした円運動で、見た目には激しい運動には見えないが、実際の運動強度は高いものである。特に受身は全身を使うため、思っている以上に体力を要する。初心者との稽古を行う中で、受身の稽古ばかりにならないよう、並行して基本動作(体捌きや打ち方など)の稽古を行い、適度な運動量になるようにする。受身の稽古ばかり多くなると大変疲れるし、基本動作の稽古ばかりになると運動量が少なく感じられる。受身と基本動作の稽古を交互に行う、基本動作を利用した簡単な技の中で受身の稽古をするなどして、気分を変えながら稽古に取り組み、汗をかいて爽快感を感じられる程度の運動量を確保できるようにしたい。


3.「楽しい」気持ち

 合気道を始めたばかりの頃は、慣れない動きや言葉が多いため、「できない」「覚えられない」という気持ちが生まれやすい。そのような中で長く合気道を続けていただくためには、「稽古が楽しい」と思っていただけるようにすることが大切である。初心者であるからといって、受身や基本動作の稽古ばかりでは飽きてしまう。また、同じ人ばかりがずっと指導をしていると、他の稽古者とのコミュニケーションの場が少なくなり、孤立感を感じたりすることもありえることである。そこで、受身や基本動作の稽古の時でも、他の稽古者が相手を変えるときに指導者が入れ替わるなどして、同じ人と1対1での稽古にならないように気をつけたい。また、ある程度の段階で、基本動作を使った簡単な技を稽古しながら他の稽古者の中に混ざって稽古をする時間を設け、早い段階で多くの方とコミュニケーションがとれるようにしたい。その中で様々な技に触れ、他の稽古者との会話が弾むなどして「稽古が楽しい」と感じてもらえるようにしたい。

 初心者の指導を行う上での注意点を上記の通り3点挙げたが、自分自身が指導する際に、この3点がきちんとできているかというと、まだ不十分な点が多いと感じている。これから、多くの方に合気道を長く続けていただくために、今後より精進し、上記3点を意識した丁寧な指導が行えるようにしていきたいと考えている。

「合気道で得たもの」 

宮崎合気道会  日高正史

 今から十五年ほど前、ビデオにて塩田剛三先生の映像を見て、感動したことを昨日のように覚えています。体術は高校生の頃少しかじっていましたが、合気道なるものは初めてでありました。身長154センチ、体重46キロと非常に小柄な体格ながら、身長2メートル弱、体重100キロ以上の人間をクモを押しつぶすように、いとも簡単に合気にて制していました。確か、ロバート・ケネディ氏のSPの一人だと思われます。そして、この日から人生の目標が合気を得ることになったのです。

 合気道に入会したのが、五十四歳の時。四年で初段を取り、弐段、参段と現在に至ります。型を覚え、理合を認識し、真理の追究となるのですが、未だ至りません。

 私の考える合気とは、強さの中にあるのではなく、弱さの中にこそある強さ、柔らかさだと考えております。強さと弱さの対比ではなく、弱さの中にある秘められた、目には見えぬものだと考えております。

 子供の頃、手足の不自由な人の畏敬にも似た強さを感じた私は、己の弱さを自覚したものでした。胸を張り、肩を怒らせて集団にて歩いている人には恐怖心を感じることもなく、弱者である人の内にある強さに憧れを感じたものでした。この体験が、今の合気に繋がったと思われます。

 合気には定義がなく、原理があると言われますが、その原理にも団体、流派、個人によって少なからず違っているなと思われます。 これからも、己の想うところの合気を追求していくしかないと信じております。

 皆様方のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。