四段審査論文を掲載しました。
瀬尾直聡四段による四段審査時における論文が届きましたので掲載します。なお、当ホームページの「入会案内>四段審査論文集」に掲載しています。
「先ずは健康であり、気持ちや時間の余裕を持ち、他人と争わず、道場生と仲良く、いつも笑顔を忘れず、楽しむ合気道を歩んでいきたいと考えております。」の文にとても心惹かれました。今後ともよろしくお願いいたします。
「合気道の稽古で得たもの」
瀬尾直聡
護身術として、武道を習いたいと合気道の門を叩いて20年になろうとしております。年をとってもやっていけると、簡単に考えていたのですが、頭と身体がついてゆかず、上達しないまま時が過ぎてしまい、焦りばかり募る日々が続きます。じっくりゆっくりと指導してくれる先生には本当に頭が下がります。出来ないまま稽古終了するのは良くないと、先生が直接受けを取られ動きの流れを伝えてくれます。いつも最後は笑顔で終了となります。
日常の生活において、他人の手を触ることは滅多にありません。初めの頃は抵抗がありましたが、相手と繋がるという感覚が何となく判るようになってはきました。繋がりとは、言葉で言い表すのは難しいのですが、笑顔なのに強い性格をしているのだとか、強面なのに優しい人なのか、と思うことが度々あります。
技は心が落ち着いていないと、かからない感じがします。また、気持ちに迷いがあると、力んで荒れた動きになり、全く技がかからず、苛立ちだけが募ります。「心・技・体」とは、よく言ったもので、どれも達していない私にすれば、全てに到達するのが大げさに言えば修行になり、達成する為に稽古するのだと思っています。しかしながら、これはライフワークとして一生かかるものだと思い、最近は目標を近場におかず、ゆったりと稽古するように心がけております。
護身術として、相手を倒す為にと意気揚々として、始めた合気道でありますが、先生が伝えようとされている気持ちが最近は少しだけ理解できるようになりました。先ずは健康であり、気持ちや時間の余裕を持ち、他人と争わず、道場生と仲良く、いつも笑顔を忘れず、楽しむ合気道を歩んでいきたいと考えております。護身術を学ぶために稽古に励んでいましたが、いつの間にか日常生活に於いても、相手に思いやりを持って接し、気負わず生活していきたいと思う自分がいるのが不思議です。
63歳を過ぎ、試験を受けるなど考えてはいませんでしたが、先生のご配慮により、昇段試験を受けさせていただきました。道場の仲間が、昇段の為の稽古に多くの時間を費やしてくださり、とても有難く感謝の気持ちでいっぱいです。四段になったことがゴールではなく、今から四段としての合気道が始まります。新たに気持ちを引き締め稽古に邁進していきたいと思います。
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